コロナ禍で大学生が活動 オムニバス映画『突然失礼致します!』

本学の映画研究会や放送研究会も参加している、全国の映画部が協同して作り上げた映画『突然失礼致します!』が来年1月に全国公開され、道内でも公開される見通しだ。この作品は180人もの監督と、500人を超えるキャストが作り上げたオムニバス形式の超大作だ。この映画が出来るきっかけを作った、群馬大学映画部部長の熊谷宏彰さんから話を聞いた。

熊谷さんによると、この作品は『180通りの希望』であるという。映画を見た人が181個目の希望を見出してほしいとのことだ。全国の映画部を協同させたことについて熊谷さんは「コロナ禍において『撮りたくても撮れない』という気持ちは他大学の映画部のみんなも同じだった。みんなが作品に参加してくれたからこそできたことだ」と制作に関わった仲間に感謝を述べた。

映画撮影を室内でのみ行ったことについては「映画撮影は三密であるという固定概念を破壊したかった」と理由を語る。

熊谷さんが積極的に宣伝を行ったこともあり、この作品は多数メディアにも取り上げられ、映画界の第一線で働く人からも、コメントをもらったという。熊谷さんはこのことについて「『所詮は学生』と思っていたのでとても嬉しかった」と述べている。

タイトルの『突然失礼致します!』は、熊谷さんが各方面に送信した、いわば『突撃』の様なメールの序文だ。4月初頭に早稲田大学など数校に連絡を取ったことを始まりとして、4月21日(火)には全国規模での映画作成計画の企画書を完成させたという。当時のことについて熊谷さんは「西日本の映画部に声を掛ける前、東日本の映画部だけでオンラインミーティングをやったが、その時に『皆で映画を撮らないか』と持ち掛けた。批判が多いだろうと予想していたが、そう言ったものはゼロだった。本当に、みんな考えていることは同じなんだなと思った」と語った。

熊谷さんはこの作品が大学生活の中で初めて携わる映画であるという。映画制作時の苦労については「たくさんのグループが作品を出し合う性質上、一グループでも上映を拒否すれば、著作権の関係で全編が丸ごと上映できなくなる。チーム全体がお互いに会ったことがないため、全体のつなぎ目が緩くなり苦労した」と述べた。前代未聞の取り組みであったが、出来上がった時は楽しかったという。

同じ年代の大学生に対し熊谷さんは「今は外出自粛期間だが、活動自粛期間ではない。学生時代だからこそできることを考えて、活動、行動してほしい」と呼び掛けた。